ガチ経済学専攻のPが作った経済読本が面白い

突然だがはてなブログを開設した。開設した理由は

IHARAさん(@Voila_Voila)がISF06で出したアイマス×経済学の同人誌

偶像経済読本 M@STER OF ECONOMICS WORLD!! Vol.1

特集「Pは担当アイドルに似るのか?」

が面白過ぎるためである。

そしてその面白さをどこかにまとめ、誰かに伝えたかったからである。Twitterもやってるが文字数が足りなさ過ぎる。

初のブログ開設で拙い部分も多々あると思うが、ヒトにブログを開設させてしまう程の魅力を持った同人誌を紹介させてほしい。 


目次

   1.初めに

1.1. 謝辞

初めに、この場を借りて土下座をさせてほしい。この「偶像経済読本」という同人誌(以下、本誌)を以前から面白そうだと思いつつ、入手にあたりIHARAさんのご好意に甘える形になってしまった。そのためこの記事を書き終えるまで常に地面に頭を擦り続けることとなっているが許してほしい。

それに加えて今回このような記事を書き、本誌を紹介させていただくことについても快諾いただけた。本当にありがとうございます。ありがとうございます。

 

1.2. 私の立場について

初めに言い訳をしておきたいが、私はがっつり理系の人間である。そのため経済学については欠片も分からない。ニュースもあまり見ない。本来なら理系の人間も統計学を修めるべきではあるが、私は統計学から逃げ続けてこれまで生きてきた人間である。

そのためこの同人誌について1割くらいしか理解できていないかもしれない。しかしながら、その表面をなぞっただけで十分すぎるほど面白い同人誌なので安心してほしい。

私は僅かに理解出来た部分を可能な限り皆様に分かりやすいように伝えていきたい。

 

1.3. この記事の内容について

改めて注意するまでもないと思うが、この記事は「偶像経済読本 Vol.1」の完全なネタバレである。数字こそ本誌の内容には及ばないものの、平均値のデータから大まかな結果は察することができるので、「初めては同人誌に捧げたかったのに!」というヒトはブラウザバック推奨です。

でも実際の数字を見たほうが面白いし、標準偏差とかのもっと詳細なデータが見れるからやはり本誌を見ると200倍くらい面白いです。

もっというとIHARAさんのブログで一部公開されています。アクセス!

viola-voila.hatenablog.com

2.本誌の内容について

2.1. 概要

本誌は「Pは担当アイドルに似るのか?」という命題に関して、性格を5つの属性(Big 5)に分け、計4,571件のアンケートを元に統計的に処理して分析したものである。

その結果得られた平均値がP15にまとめられており、以下に属性のうちの一つの結果をグラフに示す。 

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 いやーもうほんと楽しいもう既に楽しい本当に楽しいずっと見てられる

 え?何言ってるのかよく分からない?そりゃあそうですよねグラフ見て興奮する人間は特殊な性癖の持ち主ですもの。ちなみに私はどちらかというとそちら側の人間です。

 

2.2. 本誌の面白さ

 本誌の面白さとか急に言われても分からないよ!まず解説しろよ!と思われる方もいるかと思いますが、まずは語らせて下さい。これが語りたくて記事書いてるんじゃ俺は。

一度面白さを説明させていただいた上で、用語の解説などをした上でもう一度結果について考えていけたらと思います。一粒で二度美味しい同人誌なんて無いよホント。

 

2.2.1.圧倒的データ量

 計4,571人のPに対して、10つの言葉が自身にどれだけ当てはまるかを7段階評価するTIPI-Jというアンケートをとっています。この方法は「日本パーソナリティ心理学会」の学会誌「パーソナリティ研究」にも載っている学術的にも認められている方法らしいです。(専門外なので違っていたらごめんなさい。)

この圧倒的なデータ量を本誌ではわずか内容12ページに圧縮!なんということでしょう!むしろもっとデータ下さい!

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おまけページだけでこのデータ量!(ネタバレ回避のために左のアイドル名は隠してあります)。このページだけで3時間は眺めていられます。

 

2.2.2. アイマスPの傾向について、客観的なデータで応えたこと

 これが本当にすごい。マジですごい。ありえないくらいすごい。

 

Twitterのタイムラインでよく見るけど、●●Pは頭おかしい」

「アンケとったらこうだったから●●Pはこういう性格」

「知り合いの●●Pはみんなこういう共通点をもってる」

 

こういう主観での判断を否定するわけではありません、むしろ面白いと思います。

ですが、こういうものは結局「観測者の主観」になってしまいます。「客観」で評価するためにはデータを示し、統計的に言えることしか言ってはいけないのです。

例えばあるTwitterで「●●Pは変態か?真面目か?」というアンケートを取って「変態60%, 真面目40%」となったとします。このデータから「●●Pは変態な傾向がある」と言えるでしょうか?

答えはNOです。この場合は「平均的な人間と比較」もしくは「平均的なPと比較」して、さらに「統計的に差を判断するのに十分なサンプル数」と「60%, 40%というのが差があると見なすに十分な値か」を統計的に判断する必要があります。

 この処理を本誌では敢行しています!マジですごい!

 

改めて断っておきますが、「だから本誌の結果が絶対!他の意見は主観だからダメ!」というわけではありません。ただ、「客観的な結果としてこういうデータが出た」ということに興奮しているだけです。変態と罵って頂いても構いません。

個人的に面白いのが、アイマスPの異常性が客観的に示されてしまったこと。意外と女性率が高いのはいいとして、勤勉性が滅茶苦茶低いのは面白すぎる。

 

2.2.3. アイドルへの愛が深まる

今回の調査の命題は「Pは担当アイドルに似るのか?」なので、直接アイドルの性質を示すものではありませんが、結果を拡大解釈ここ大事)すると今回の結果はアイドルの性質を客観的に示したデータとも取ることが出来ます。

これを踏まえた上で結果を見てみると、

百合子Pが内向的だったり

志保Pの協調性が低くて、開放性も低かったり

琴葉Pの勤勉性が高かったり

恵美P神経症傾向が高かったり

この結果を見ていると

「琴葉の肩を揉んであげたい」とか

「恵美をもっと輝かせてあげたい」とか

「志保・・・頑張れ・・・!」とか

そういう感情がズンズン生まれてくるわけです。読むだけでアイドルの愛おしさが増していく。そんな同人誌ってすごいと思いませんか?私は思います。

 

2.2.4.随所に光る遊び心

この同人誌の凄いところは、ただデータをつらつらと並べて、堅苦しい論文のようにならないように工夫が凝らされているところ。

(勝手な主観ですが)本誌は、内容について琴葉が解説のための書き込みをしてくれている形を取っているのですが、色んなアイドルに好き勝手落書きされています。

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それが本当にただの落書きだったり、それぞれのアイドルに向けたコメントだったり、思い出を振り返るものだったり・・・。とにかく見てて飽きないように工夫がされています!

最初に断っておきたいのが、本誌はタイトルより上に琴葉の

落書き禁止

が大々的に書き込まれています。そういうところホント好き(確信)。

 

2.2.5. 二次創作のための資料価値

 二次創作をされている方、この本読んでみてください。すごいです。ネタに困ったらこの本眺めてるだけで何か出てくると思います。

今回たまたま取り上げられなかったアイドルについても、「俺の担当アイドルPの傾向は・・・?」と眺めているだけであら不思議。色んなドラマがポンポン出てくることでしょう。

実例については後述しますが、例えば千鶴Pとか面白いですよね。なんと千鶴Pさん、「外向性が低い」と出ているんです。

「千鶴さんは人の面倒見も良いし、社交的なイメージがあるのに何故・・・?」と思ったそこの貴方、正解です。才能あります。今すぐ二次創作しましょう。

アイドルのプロデューサーになったものの人付き合いが苦手でなかなか上手に仕事を増やすことができないPと、それを支える千鶴さん・・・。

もしくはアイドルの性格を示すと拡大解釈して、現在はみんなを支える千鶴さんだが、幼少期のころは実は・・・。

などなど、夢がひろがりんぐ!!!!!!!!!!!

 

2.3. データの見方

さて、ここまで私が言いたいことをただひたすら書き綴っていました。これまでの文章を読んだ貴方なら、私がいかに興奮しているか分かったことでしょう。

でも私が伝えたいのは私が興奮していることではなく、本誌が素晴らしいということなんです!それを伝えるためにこれからちゃんと解説します!

データの見方が分かると抜群に面白くなること、保障します!もし面白くなかったら美咲ちゃんの休日をあげてもいい。 

実は、かくいう私も素人なのでそんなに分かっていない。ただ一部分でも分かると「なんで?」と思っていたところが解消され、途端にデータを眺めるのが面白くなるハズだ。

 

2.3.1. 平均値

平均値をしらないヒトはいないと思う。さすがに小学校で習うことは知ってますよね・・・? 今回IHARAさんが出してくれたデータは平均値で大まかに理解することができる。

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

上のデータの真ん中あたりの「P平均」と「このみ」の結果を見てもらえれば「P平均よりもこのみPのほうが外向性の平均値が若干高いんだな」ということが分かる。

ただ、ここで注意してほしいのがこの結果は「平均値が若干高い」だけであって、「P平均と比べて、このみPは外向性が高い傾向がある」とは言えないことである。

このあたりが分かってくるとデータが途端に見ていて面白くなると思う。下に続く。

 

2.3.2. p値

 プロデューサー値ではない(激ウマギャグ)。

p値とは、ざっくり言うと「たまたまその結果になる確率」と考えて良いのではと思います。正確には違うと思いますが。

例えば、神経症傾向の数値について、亜利沙と律子は似たような平均値を取ります。ですが、亜利沙のp値は律子のp値よりも低くなっています。

P平均 平均値:9.34

亜利沙 平均値:9.789 p値:0.019(*)

律子  平均値:9.804 p値:0.102

この場合、平均値は律子のほうが高いですが、p値から

「亜利沙Pの神経症傾向は、P平均と比べて高いといえる可能性が高い」となり、

「律子Pの神経症傾向は、P平均よりも平均値が高いが誤差によるものかもしれない」となるわけです。(かなりザックリした説明なので正確ではないです。ごめんなさい。)

コレを踏まえて下のグラフを見てみましょう。

グラフ中ではp値が低いほど、星(*)の数が増えています。

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

歩と育は神経症傾向の平均値が高いんだなぁと思ったそこの貴方。それはそれで正解です。ですが、このグラフの中で注目したいアイドルは所恵美です。

そのp値は貫禄の「0.000」 ←つまり0.001以下

明らかにP平均よりも神経症傾向が高いと言って良いでしょう。

歩は比較的p値も低い(0.05以下)ですが、育のp値は0.105でした。

つまりこれは「育Pの神経症傾向の結果のバラつきが大きい」ことを意味しています。

育Pは精神的に不安定だった・・・?(そんなことはありません)

こういう見方が出来ると、データ以上に色々と深読みが出来て面白いです。深読みは深読みであり、客観的な結果ではないのでご注意を。

 

2.3.3. その他

その他で括ってごめんなさい。本誌で出てくる様々な用語を私がググって調べました。

正直この部分は分からなくても面白さに支障はないと思います。というか私があまり分かっていません。なのであまり詳細に説明する気がありません。すみません。

なお、これらの多くは本誌の中で琴葉が解説してくれます。めっちゃ可愛い。

①GCOEって何?

 一般人のデータと思って差し支えないと思います。

②分析方法が分からない

 分からなくても大丈夫だと思います。私も分かりません。

③表の中の "Estimate" って何?

 担当アイドルの違いによって、各属性に与える影響のことです。

③表の中の "Intercept" って何?

 切片のことです。基準の値です。

④表の中の "SE" って何?

 Standard Error(標準誤差)のことです。ざっくりバラつきと考えて良いでしょう。

⑤表の中の "t" って何

  t値です。平均値との差の大きさと考えて良いでしょう。

⑥表の中の "p" って何

  p値です。誤差によってたまたまその結果になってしまった確率と考えてよいかと。

⑦表の下にある "Multiple R-squared" って何

⑧表の下にある "Adjusted R-squared" って何

⑨表の下にある "F-statistic" って何

⑩表の下にある "p-value" って何

正直分からないし上手く説明できないけど、本誌の琴葉の説明が可愛いと思う。

⑪表7以降にある "z" って何

 z値です。データが綺麗に分布すると考えたときの値です。

⑫表7以降にある "Null deviance" って何 

⑬表7以降にある "Residual  deviance" って何

⑭表7以降にある "AIC" って何

⑭表7以降にある "Number of Fisher Scoring iterations" って何 

全然分からないから、可愛い琴葉に助けてほしい。

 

以上、大体分かって無くてごめんなさい。

分からないor上手く説明できない部分は、統計処理の結果の有効性を評価するために必要なデータになっているらしいです。

そんなの我々がガチ経済学専攻P以上に評価できるわけないしする必要無いんだよなぁ(諦め)。

 

3.本誌の活用方法

さて、いよいよ本誌のグラフをひとつひとつ見て行きたいと思う。客観的な結果についてはIHARAさんがブログの中でも解説してくれているので、「以下に本誌を楽しむか」に主眼を置いて見ていきたいと思う。

要するに結果の客観的な評価ではなく、この結果を見た私の妄想である。その当たり予め承知して頂きたい。だって客観的な評価なんて見れば分かるもの。

各属性を見る前に、各属性とはなんぞやということを深く掘り下げたい方は以下の論文が参考になるらしいです。じっくり見てると面白いもんです。

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tanno/bigfiveparadigm.pdf (東京大学

 

3.1. 各属性データの考察

3.1.1. 外向性

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

アイマスPの外向性が低い・・・。皆さん頑張りましょうね。

簡単にまとめるとこんな感じ。

  外向性が高い:真P、響P、翼P、莉緒P、春香P

外向性がやや高い: 美希P、可奈P

外向性がまぁ高い:亜美P、恵美P

外向性が高いかもしれない:麗花P、亜利沙P、まつりP、奈緒P

外向性が低いかもしれない:瑞希P、

外向性がまぁ低い: 紬P

外向性がやや低い:千鶴P、百合子P

外向性が高いメンツについてはまぁ納得である。

外向性とは、

外向性(Extraversion)
社交的で他人と交わるのが好きかどうか。
高いと活動的、快活、おしゃべりなどの特徴があらわれやすい。
逆に、低いと内向きで控えめ。

ビッグファイブ(Big-Five Personality):ForlostP(ふぉろすとP)のブロマガ - ブロマガより

とあるので、「外交的なアイドルのPは外交的」といえるかもしれない。

その中でも「活発で、やりたいことをやっている者」と「コミュニケーションを積極的にとり、周りをよく見ている者」がいるのはとても面白い結果だと思う。

外向性が低いメンツについては、紬と百合子は本人の性格によるものと多少は納得できるが、やはり千鶴Pが異色を放っている。

もしかしたら千鶴Pは千鶴さんの嫁力に当てられてダメ人間になってしまっているのかもしれない。皆さん気をつけましょう。

 

3.1.2. 協調性

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

協調性がまぁ高い:響P、雪歩P

協調性が高いかもしれない:美也P、ひなたP

協調性が低いかもしれない:桃子P、歩P

協調性がやや低い:静香P

  協調性が低い:千早P、志保P

 

まさかの協調性が低いフェアリー3連発である。千早Pはもっと周りを思いやって。

ただ、協調性が低いということは「独立心が強い」ということでもあるので、それならばまぁ千早Pと志保Pは認めてもらえなくも無いだろうと思う。

ここで「独立心」と書くと、「え?静香はどうなの?」と思う人もいるかもしれない。彼女は「仲間」を非常に大切にしている。

ただ、今回の結果は静香の結果ではなく静香Pの結果なので、静香のプロデュース方針としてはクレシェンドブルーで見せた個のぶつかり合いだったり、Catch My DreamからのSING MY SONGであったり、友情や楽しさよりもアイドルとしての「静香」個人の個性を活かすような印象を受けなくも無い。

このあたりが、ことある毎にPと静香が衝突する原因だったりするのかもしれない。

すべて妄想です。

余談ですけど、雪歩Pの協調性が高いのって何か良いですよね。良くないですか?

 

3.1.3. 勤勉性

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

アイマスPの勤勉性ひっく!!!!

まぁ自覚症状が無いわけでもない。

  勤勉性が高い:琴葉P

勤勉性がやや高い:千早P

勤勉性がまぁ高い:志保P

勤勉性が高いかもしれない:ジュリアP

勤勉性が低いかもしれない:昴P

勤勉性がまぁ低い:ひなたP、亜利沙P

勤勉性がやや低い:環P

ここで目を引くのはやはり「琴葉、千早、志保のLTP04組」である。

改めて考えるとこの真面目3人組との公演を何とか形にした恵美の活躍が泣けてくる。

「琴葉はもっと肩の力抜いていいんだよ・・・?」と言いつつ自分の肩もバッキバキのPを想像すると一人で笑いがこみ上げてくる。

まぁ、だからこそ琴葉と上手く嵌まるんでしょうけど・・・。

勤勉性の低いメンバーに入っている環Pを見ているとどうしても

つまんないことはやめちゃえ~♪

が脳を過ぎる。

もしかしてこいつらBOUNCING♪ SMILE! を聞いてホントに仕事やめちゃったんじゃないかと疑われるような結果である。

逆にひなたPはひなたと一緒に日向ぼっこしている様子が目に浮かぶ。

亜利沙Pは真面目に働け。

 

3.1.4. 神経症傾向

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

アイマスPが神経症すぎる

まぁそれは置いといて・・・。

  神経症傾向が高い:恵美P

神経症傾向がまぁ高い:歩P、亜利沙P、静香P、百合子P

神経症傾向が高いかもしれない:紗代子P、このみP、風花P、琴葉P

めぐみぃを今すぐ抱きしめてあげたい。

いやっ、もう、おまえ、ほんと!そういうところ!だぞ!!!

他のメンバーだと、歩が入っているのが少し意外なところだが、もしかしたら神経症傾向が高いPが歩の開放的な部分に惹かれて担当になっているのかもしれない。

亜利沙Pが神経症傾向が高いって聞くとどうしても亜利沙と一緒に盗撮するために感知機能が高まっている印象を受けてしまう。そう、これが風評被害である。

 

3.1.5. 開放性

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          ※グラフは結果を強調するために縦軸を編集しています。

さすがのロコPである。そりゃあ個展開けるPはロコP以外いないっすよ。

  開放性が高い:ロコP、まつりP

開放性がやや高い:茜P

開放性が高いかもしれない:美希P、莉緒P、春香P

開放性が低いかもしれない:奈緒P、琴葉P

開放性がまぁ低い:千鶴P、雪歩P、静香P、歌織P

開放性がやや低い:紗代子P、

  開放性が低い:志保P

ロコPに加えてまつりPも開放性が高い傾向が得られた。開放性が高いのはまつりで、52人Pは抑止力に回る立場に回ることが多い印象があるが、やはり真のまつりPは一味違った。

同じくシアターデイズ内では茜ちゃんの暴走を止めることの多い印象があるPではあるが、真の茜ちゃんPともなれば一緒に騒ぎつつ上手くバランスを取っていく必要があるのかもしれない。

逆に開放性が低い傾向が見られたのが志保P、紗代子P。

この二人の場合、「Pも開放性が低くて大丈夫なのか・・・」と心配してしまう。何とかアイドルと共に己を開放できるようにしてストレスを溜め込まないようにしてもらいたい。

 

3.2. 各アイドル担当Pの特徴

3.2.1. 七尾百合子Pの傾向

 突然だが、私は百合子Pである。こういうデータを見るときに最初に百合子を見てしまう程度には百合子Pである。以下が百合子Pの性質である。

 

外向性が低い(平均-0.666, p<0.001)

協調性は一般的(平均-0.094)

勤勉性は一般的(平均-0.029)

神経症傾向は一般的(平均+0.193)

開放性は高いかもしれない(平均-0.946, p<0.1)

 

なんだかとっても百合子みたい。

内向的だけど、好きな話題になったら急に喋りだす。みたいなイメージですね。

他は割と一般的、というのもなんだか百合子っぽくて良いですね。

神経症傾向については平均より高かったものの優位な差が無かったことから、Pによって違いが大きいのかもしれません。

逆に考えると、危険に敏感なPでも鈍感なPでもどちらでも百合子となら上手くやっていけそうというか、どちらでもPに振り回される百合子が見える見える可愛い可愛い。

 

3.2.2. 木下ひなたPの傾向

 突然だが、私はひなたが好きだ。もはや52人全員好きと言っても過言ではないのだが、同郷ということで親近感を覚えると共に、その朗らかな癒しを365日摂取したいと考えている。

今回、本誌の中では木下ひなたは特別取り上げられてはいない。だが、本誌の中で取り上げられていないアイドルも自分でデータを見ていけばその傾向や物語が見えてきて非常に面白い、ということを声を大にして伝えたい。

  

外向性は一般的(平均-0.150)

協調性が高いかもしれない(平均+0.475, p<0.1)

勤勉性がまぁ低い(平均-0.648, p<0.05)

神経症傾向は一般的(平均+0.405)

開放性は一般的(平均+0.231)

 

これを見てみると、ひなたPが非常におっとりとしていて人に好かれる性格なのではないかと思う。

私個人の意見として、ひなた自身は勤勉だと感じているので、これはひなたにも言えることかどうかは議論を待つところかと思う。

協調性では平均値が全アイドル中トップであった。平均値が高いからどうということではないが、私はただこの結果が嬉しい。

統計学を修めている方に言うと怒られそうだが、ただ私が嬉しいと思うだけである。許して欲しい。

 

3.2.3. エミリーPの傾向

ここで敢えて、何も有意な傾向が見られなかったアイドルを取り上げたいと思う。

日本が大好きで日本舞踊をたしなみ、頑なにカタカナを使わない生粋の大和撫子で金髪のイギリス人という尖った性能を持つエミリーだが、今回の調査ではPの傾向としては見られなかった。

 

外向性は一般的(平均-0.113)

協調性は一般的(平均-0.052)

勤勉性は一般的(平均-0.016)

神経症傾向は一般的(平均-0.048)

開放性は一般的(平均+0.224)

 

この結果を見て何を思うか。というところであるが、

「エミリーPは一般的な属性を持ったPが多い」か

「エミリーPは様々な属性が入り乱れたPが多い」と考える。

これはどちらで考えても面白い結果だと私は思う。

例えば、エミリーという特殊な属性を持ったアイドルをどう活かせばいいか悩む一般的なPであったり、

エミリーと一緒にはしゃぐPやエミリーを猫可愛がりするP、エミリーの魅力を伝えるためにはっちゃけるPなど、様々なPが入り乱れている状態も想像できなくもない。

こういう色々なPとの組み合わせを楽しむことが出来る、というのもエミリーの魅力の一つに他ならないと思う。

繰り返しにはなるが、ここまで全て私の妄想である。

 

3.3. 二次創作への応用

3.3.1. アイドルとPの交流への応用

 今回の結果から、担当とPの属性との関係性がある程度見えてきた。

ここから話を広げるためには「○○な傾向があるPと、その担当アイドル」の関係を想像すれば良いだけである。簡単である。

例えば本誌の表紙を飾った琴葉のPは勤勉性が高く、神経症傾向が高く、開放性がやや低い傾向が見られた。

こういった属性を持つPが琴葉を担当しているとして、どういったことが起こるだろうか。

 

私は、イベント前に事務所に詰めて二人で綿密な計画をしているところが目に浮かぶ。

二人で進行表と睨めっこしながら、「こうなったらどうしよう」とか「これも必要だ」とかをひたすら挙げつづけるのである。

結果的にイベントのたびに大荷物になる琴葉と琴葉Pを見て、恵美あたりが「あの子たちまたやってるよ」と呆れるのである。

そうやって一つ一つのイベントを緻密にこなしていた二人だが、ある程度売れてくるとそんなに時間をかけて計画することが難しくなり、アドリブを利かすのが苦手な琴葉と琴葉Pはある日大きな失敗をしてしまい・・・。

・・・とまぁ、担当Pの属性が固まるとそこに物語が生じやすくなると思う。是非活用してほしい。

余談だが、シアター組の中で女性Pの割合が最も高いのが育P、最も低いのが未来Pだった。この情報を得て私の脳裏には「母性に溢れた女性育P」と「男くさくてマッチョな未来P」が浮かんだ。見たい。

 

【例】

志保をトップに立たせるための野心に燃える志保Pのお話

内向的な杏奈Pが杏奈と一緒に奮闘するお話

ノリで全てを決める茜Pが、茜ちゃんの初のセンター公演で茜ちゃんと共に暴れまわるお話

 

3.3.2. アイドル間の交流への応用

 アイドルPに属性がつく、ということはそれに反応するアイドルもいるわけで、それぞれのPの属性を元にアイドル同士の関わり方も変わってくる。

765プロに複数のプロデューサーがいてそれぞれ担当アイドルを持っているとすると、アイドル同士の会話の中には自然にプロデューサーの話題が生じることだろう。

また、外向性や協調性については同僚間のやり取りに直接影響する。

 

例えば、外向性の高い翼Pと外向性の低い百合子Pが、どのような経緯で乙女ストームを結成するに至ったのだろうか。

そこには翼Pから百合子P、ひいては百合子へ直接のアプローチがあったかもしれないし、余り目立たない百合子Pに実は翼が懐いている展開も面白いかもしれない。

ユニットの会話の中にも「百合子ちゃんって、プロデューサーさんと一緒にデートいったりしないの?」という会話が生まれて顔を真っ赤にする百合子が見られるかもしれないし、「私のPさんも、翼のPさんみたいに積極的だったらなぁ・・・」と妄想する百合子が見られるかもしれない。

 要するに何でも有りなのである。

 

【例】

琴葉と恵美がお互いのプロデューサーを交換するお話

静香とロコのお互いのプロデューサーの美的センスに関する愚痴

大人飲み会で莉緒のアピールをギリギリのところで回避するPの話に驚く面々

 

4.終わりに

以上、ほとんどが妄想で解説してないじゃん!という話は置いといて、この記事を通して最も伝えたいことは、繰り返しになるが

偶像経済読本 M@STER OF ECONOMICS WORLD!! Vol.1

特集「Pは担当アイドルに似るのか?」が面白過ぎる

である。

これを伝えたいがために、社会人でありながら初めてブログを開設し、同人誌上のデータを全てExcelに手打ちし、慣れない経済学の用語を調べようとした。それほどの魅力を持った本ということが伝われば嬉しい。

内容も出来るだけ分かりやすく書いたつもりである。内容を省略しすぎて不満な方は逆に私に解説してほしい。お願いします。

 

最後に、この本の作者のIHARAさんには素晴らしい本を世に生み出して頂いたことに感謝すると共に、入手に当たって急にDMを送らせて頂いたにも関わらず寛容な対応をしていただくだけでなく、この記事の作成許可と確認までして頂き本当にありがとうございます。

今後とも、IHARAさんと益々のご活躍とミリオンライブの発展を願っております。