感想メモしてたら12,000字。 ~天海春香学会 Vol.3~

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、表題の通り、今回は大人気コーナー「専門外の学会誌を読むときはメモを取りながら読もう!」の第一回になります。

ここで残念なお知らせですが、本コーナーは今回で最終回となります。これまで応援頂きありがとうございました。

 

今回は以下の学会誌を読んでいこうと思います。

booth.pm

■概要

タイトル『天海春香学会Vol.3』

発行者:天海春香学会(@a_harukagakkai)

発行日:2021年1月2日(全マス!オンライン2)

概要(紹介文より引用)

228ページまるごと天海春香

イラスト、漫画、考察、評論、SS、エッセイ、レシピ……etc

天海春香が詰まった『学会誌』です。

また、特典としてポストカード及び名刺も同梱しています。

これを読めばあなたも「学会員」!

 

本記事は、当該の創作物に関しまして、多大なネタバレを含んでおります。

閲覧に関しては自己責任でお願いいたします。

ご了承頂いた方のみ、以下の記事をご覧ください。

 

その前に自己紹介をさせて頂きます。

私はアイドルマスターミリオンライブ!を応援しつつ、常日頃よく分からない妄想をしておりまして、専攻はミリオンライブ、特にシアター組になります。

よって、シアター組39人とAS組13人のそれぞれの組み合わせの魅力については過去の同人誌内で妄想したことがあるのですが、AS組に関する知識量は諸先輩方と比べるのも烏滸がましい状態です。なんならシアター組の知識量も無い。七尾百合子って一体なんだ。

こんな状態の私の手元に今、「天海春香学会 Vol.3」があります。

専門外の学会誌を読むのって楽しいですよね。こういう時は時間をかけてのんびりメモを取りながら読むと、理解を助けるだけでなく現状の自分の理解度が後から分かって楽しいです。

 

というわけで、今回は私の勉強のための記事になります。

完全にただのメモ書きです!全然読みやすい文章じゃないです!予めご承知おきください!

文字で書かれている何某について勉強させて頂こうと思います。また、SSの感想は今回は割愛させて頂きます。

私の読解力と内容によって記載量が大きく異なります。申し訳ございません。

 

それでは、よろしくお願いします。

目次だけでスゲェ量だぜ!

 

 

1.アニメ「アイドルマスター」における春香回について調べてみた

著:kabazirou様

アニマスの「春香が映っている時間」の割合から「春香回」が第何話なのか考察。結果、第23話「私」が最も高く60.5%となりました。非常に労力のかかる計測で、資料価値の高いデータです。他のアイドルの計測が出来なかったため、他のアイドルの担当回との比較が出来なかったと悔いておられますが、他のアイドルの考察にも転用できる手法を提示したという意味ではとても大きな意義があると思います。

気になったところが二点。「割合で議論するのが良いのか」と「計測時間のバラつきをどう考えれば良いのか」。

前者について、勝手にデータを打ち込んでみたのですが、時間と割合であまり差異は無さそうなのでどちらでも大丈夫そうですね。

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横軸に時間、縦軸に割合をとったグラフ

後者について、とても大変な計測なので難しいかもしれませんが、例えば「第1回を三回計測してバラつきの程度を把握する」といったことが実施出来れば、23話の60.5%と24話の49.7%という違いがどのような意味を持つのか議論しやすくなるかもしれませんね。

他アイドルへの言及のみならず、天海春香を対象としても色々なアプローチがあるため今後の研究が楽しみです。

 

2.私と天海春香さん vol.3

著:まさゆき様

天海春香の春香「らしさ」について、アニマスとムビマスを踏まえて整理されています。

語弊を恐れずに言うと本文で綴られた"みんなで、楽しく"という言葉に集約されるのかなと私は感じました。EVERYDAY STARS!!のMCパートにこんな意味が込められていたんですね。大発見です。

本文中に23話の説明があり、その中にあった「新しく他人から見出された演技という才能が春香さんを苦しめます」という一文が特に印象に残りました。私はまだそこまで到達していなかった。単に時間に追われて大変なんだなとしか思っていなかった。

ここで多く「他人」という言葉を用いられていますが、「他人」というキーワードから天海春香さんを考えてみるのも面白いかもしれないなと気付かされました。ありがとうございます。

 

3.まなマスとアニマスから読解する天海春香

著:ジャガタロイモ

まなマスとアニマスを読み解くことで、春香が抱える「孤独」と「強さ」について論じています。特に「孤独」については目から鱗でした。言われてみれば確かに、きっかけや心の支えは「みんな」であるかもしれないですが、「みんな」を目標にして「孤独」に立ち上がって努力できるアイドルであるという言い方も出来るかもしれないなと思って非常に面白かったです。

一点気になったところがありまして、

春香の「みんなで一緒に」は唯一、他のアイドルを巻き込んだものである。

ここ、言われてみればAS組は確かにそうかも、と思いました。亜美真美だけはお互いを巻き込んでるかな?と思うくらい。

では、シアター組も含めたらどうでしょう?

と思ったんですけど、案外みんな自立してますね。思いついたのが未来、恵美、エレナぐらいでした。トライスタービジョンの明日はどっちだ!?

中でもエレナと春香さんの関係性は色々楽しそうだと思っているのですが長くなるのでそれはまたの機会に。

 

4.天海春香学会誌~TC回顧録~ いち春香Pが見たTC

著:ろーらん様

TC選挙における春香さん陣営の回顧録。特に選挙企画において他アイドル陣営のお話を聞くことが出来る機会は少ないので非常に助かります。

いやぁやはり色々と苦労されていたんですね。というか記憶力凄いですね・・・。

私個人的には、こういう選挙イベの記録は、他者を傷つけるもので無ければ主観的であればあるほど良いと思っています。やっぱりこの時どう思った、どう感じた、何を考えていたというところが見れると面白いですからね。

 

5.ファイナルデイを通して見た天海春香さんについて

著:とりむねにく様

ファイナルデイ役という難しい役に取り組む春香さんの姿を見つめることで、春香さんの魅力を再確認するお話。演劇に限らず、そのステージに至るまでのアイドルを想像するのって楽しいですよね。ドラマCDは聞いたつもりだったのですが改めて文字で説明頂くと様々な発見がありました。

中でも台詞ひとつひとつをじっくり解説頂いているので、ドラマ聞き直した時にこの台詞が聞こえたら「おっ、ここか!」ってなりそうですね。なりました。良かった。

知識の浅い私は「はるかっかとファイナルデイの違いって何だろう~」とかボヤーっと考えていたのですが、こうやって見ると比較するのも烏滸がましいくらい違いますね。やらなくてよかった。

ミリシタ君は劇中劇の背景もコミュとかでやってくれるから嬉しいですよね。春香さんにこんな可愛いコミュがあったとは。

 

6.いつでも使える!天海春香の売り込み術

著:京鉄大納言様

天海春香の売り込み方法について、宣伝方法を事例や心理学手法を紹介する記事。春香さんに限らず使える方法なので他担当Pの方にも読んで頂きたい。言われてみれば確かに、という内容なのですがこうやって整理されていると何かの時に見返せるから良いですよね。助かります。

あとカクテルパーティ効果は少し宣伝手法とは違うのではと思いました。

 

時々ちゃんと知らない言葉が出てきたので調べながら読んでいました。

判官(ほうがん)びいき(≒アンダードッグ効果):ざっくり言うと弱い立場の人に同乗して応援したくなること。判官は平安時代の四党官制の三番目の役職で、源義経がこの役職のときにこう呼ばれていたそうな。アンダードッグは負け犬って意味らしいですよ。

ボアソナード:フランスの法学者で、明治初期の日本法の近代化に貢献した人だそう。なんで本文中で引用されたのかなと思ったら、この人の思想の中に「自由法思想」というものがあるのだそう。

早稲田大学リポジトリ ボアソナードと、その法思想

file:///C:/Users/kato/AppData/Local/Temp/A05111951-00-047000309.pdf

 

7.ミリシタから見る"先輩 天海春香" ~先輩となって変わったこと 変わらないこと~

著:優駿

ミリシタのコミュを通して"先輩"としての天海春香を整理した記事。後輩が出来ても「天海春香」は変わらないが、彼女は現在進行形で進化し続けていると結ばれていた。

参考文献に上げられていたコミュを見直してみて思ったのですが、他の方の記事にもあるように天海春香と「演技」というものは意外と切っても切れない関係なのかもしれないですね。本人が「アイドル」に重点を置いているからこそ、それ以外の仕事を見つめ直すことで改めて「アイドル」の輪郭が浮かび上がってくるという・・・。如月千早とか矢吹可奈でよく用いられる手法だと思っていたのですが天海春香にも使えるとは・・・。

話が逸れました。専門外だと思っていた学会誌で自分の専門分野に近い記事を見つけると何だか嬉しくなるよねって話でしたっけ。違いますね。

この記事を読んでいて思ったのですが、後輩が出来たことで天海春香さんの「みんな」に変化が生じているという見方をしても面白いかもしれないと思いました。

天海春香さんの言う「みんな」はシアター組も含めた765プロのみんなであると思いますが、元々所属していた13人の「みんな」とシアター組39人の「みんな」。どちらが良いとかどちらに重きを置くとかでは無いのですが、春香さんが内包する「みんな」の中にも変化が生まれて、それが春香さんが「みんな」を見つめ直す切っ掛けになったりしたら面白いなと思いました。やっぱ学会誌読むと研究課題が色々見つかりますね。こういうことやってるからどんなに経っても本筋の研究が終わらないんだぁ。

 

8.天海春香のリーダーシップ論

著:ぐるぐるP様

ドラッガー氏の「仕事」「責任」「信頼」を引用してアニマスとムビマスの事例から天海春香の持つリーダーシップについて考察されています。「リーダー」という意味がふわふわしがちな言葉をしっかり定義した上で「天海春香765プロのリーダーであり、リーダーとしてふさわしい素質をもった人物ではないかと私は考える」と言い切っているので非常に読んでいて心地が良いし、論文とはかくあるべきだと思う。

私自身はリーダーシップを「能力」だと思っていましたが調べてみると確かに「行為」の意味もありました。勉強になるなぁ。

コミュを見返していて思ったのですが、春香さんって「アイドル」については他の子に対して「こうしたら良いよ」っていうようなアドバイスの仕方はあまりしない気がする。演技に関してはちょくちょくしてるけど。これも各々の「アイドル」の像を大切にしているからなのかなぁとか思ったりしていました。確認していないので今のところ私の妄想です。これはこれで、メンバーの個性を活かすリーダーシップだなぁと思ったりした次第です。本文中にもありましたが、カリスマではなくリーダーシップ。誰もが真似したくなる存在ではなく、この人の下なら伸び伸びと自分らしく活動できるような人物。それが天海春香なのかもしれませんね。

 

9.天海春香×アイドルアニメ×共通点

著:ハヤテ様

天海春香とアイドルアニメ主人公の共通点について、星宮いちご高坂穂乃果と比較されています。

ちょっと勝手に整理させて頂きます。完全に私見で著者さんの意見とは異なる者である点、御注意ください。

■動機:春香は昔から、他二人は昔からではなくとある切っ掛けにより。

■成長:努力→成功という共通点があると述べているがこれは「主人公」の共通点なのか、「作品」の共通点なのかが何とも言えないところ。主人公には作品全体のテーマが追従しがちなので切り分けが難しいかもしれません。

■苦悩:一度自分を責めるが仲間によって復活。この中だと星宮いちごだけはちょっと違う?

■リボン:リボンを付けているアイドルは他にいれど、主人公が皆リボンを付けているというのは中々良い着眼点かもしれませんね。

参考文献で「リボンの起源とその装飾性について」という論文(北海道女子短期大学研究紀要なので査読論文ではない)を紹介されていました。中身をちゃんと理解できていませんがこちらは西洋服装史を中心に形状の意味や機能性を紹介されています。本文中で「なんで日常生活において見かけるリボンが数少ない貴重なもの扱いなのか、何故リボンにあらゆるステータスを防ぐ能力をもっているのか」と書かれていましたが、参考文献を読むに階級や身分を示すステイタスシンボルとしての意味を考えられた結果なんですかね?そちらも色々と面白そうです。日本におけるリボンの導入は女性の為ではなく男子の洋服化による蝶ネクタイというのは中々面白いですね。

 

10.天海春香という人物について 各作品の主人公と比較した場合の考察

著:草P様

前記事と同様の手法だが対象が星宮いちごと綾瀬なるになっている。今回の手法では詳細な掘り下げが出来なかったと結ばれている。

公式の紹介文を比較されていますがこういう時に自然言語処理とかやったらどうなるんだろうなと思ったりするんですよね。私は出来ないですけど。前記事でもそうでしたけど比較対象として挙げるキャラクターが少なくなりがちなのでサンプル数を増やす意味と客観性を担保する意味でも面白そうだなと思っているんですけどね。私は出来ないですけど。

 

11.天海春香、足りてる?

著:じん様

現代人の天海春香不足を憂いて、血液検査時に天海春香が足りているかどうかの見方、適切な摂取方法を紹介頂いています。

本文中でアマミ酸がタンパク質を構成する成分として説明されているのですが、途中で「天海春香」が「タンパク質」と混用されているように感じてよく分からなくなってしまいました。アマミ酸はアマミ基とカルボキシル基を含む有機化合物の総称として挙げられていると思いますが、そうなると天海春香さんは色んな所に潜んでいそうですね。どこまでが天海春香なのかが気になるところ。例えば本文中にある「尿素窒素」も広義ではアマミ基にあたりそう。

天海春香」の摂取量を増やして生きていきたいと思いました。

 

12.ATPase Activity on Waff-E constituted Wa-f-foi Protein Complex

Correspondinig Author: Inoue

英語は苦手なので誤読が有ったら申し訳ないです。未知のタンパク複合体Wa-f-foiを構成する、ATP活性を持つWaff-Eタンパクを発見し、この発見がHalcaniumの存在を示しているとのこと。まだ要約しか読んでいないのでこれから本文でどう証明されているのか楽しみですね。英語苦手なのでめっちゃメモ取ります。すみません。全訳じゃなくて大事そうなところだけのメモです。

2020年4月に見つかった昨日不明の物質Halcanium, isomer構造を持つことからタンパク質と推定。Halcaniumを摂取すると幸福感が得られるがそのメカニズムが不明、神経系に作用しβ-endorphinに作用すると推定されていた。解糖系、TCA回路、電子伝達系を促進する捕因子として作用?Halcaniumは酩酊状態を誘発し、リボン食へと誘導する。

HalcaniumはWa-f-foi systemを引き起こす(Laphroig, 1983)。構造や機能は不明。その後、神経中のたんぱく質アミノ酸配列が特定され、それは6つのタンパク質から構成されていた(チョクメは良いぞおじさん, 1856)。(ここはWafA, WafBとして欲しかった……!)

Waff-A, Waff-Dは不溶性のため膜タンパクと推定(←膜タンパクなら膜貫通領域を推定根拠としそうなのでこの引用は間違っているかも)。Waff-Bは特定アミノ酸領域との結合(proteinBLASTで検索したらcholine transpoterが出てきました)。Waff-C, Waff-E, Waff-Fは可溶性のこと以外は分かっていない。これらを対象にATP活性を測定することにした。

E.coli BL83 CodonPlus(DE56)に導入(Waff-C, E, FではなくWaff-Eのみ?遺伝子発現だとBL21のイメージあるけど最近は違うんですかね)。Fuuka protocolによって過剰発現+精製。ATPase活性をFukumaru発光試薬とMadoka-Chan吸光測定法により測定。これ絶対聞かれると思うんだけど異種発現になるから元々のWaff-EのATPase活性も見ておいた方が良いですね。あと複合体で機能するから他のタンパク質と同時発現させたり、捕因子の導入によって活性が大きく変わると思うのでHalcaniumを添加した実験をすると面白い結果が得られそうですね(追記:やってました)。

結果、Waff-EのATPase活性を確認(Table1, Fig1)。ATP濃度と分解活性が比例。Table3に示した条件下では活性が増加してTable2, Fig.2の結果となった。Table3のどの条件をどれくらいの量でやったかがちょっと分からないですね。これによりWaff-EはATPase活性だけでなくADPase活性を持つ?Fig.1がミカエリスメンテン式に乗らなかったのは基質濃度が飽和していなかったんじゃ…?

Table 3で示した条件がHalcanium発生時と似た挙動を示す。そのためHalcaniumはADPase活性に関与?既往文献ではHalcaniumはタンパク質とされていたが、本研究ではタンパク質の混入は無い。

HalcaniumのWaff-Eへの働きの仮説。1.Halcaniumが未知の刺激を加えて分子構造や元素、電子に作用してWaff-EのADPase活性に作用(2.以降は…?)。以降結論。国際会議でHalcanium様物質が見つかったみたいですね。Miyaoniumというらしいです。参考文献にTwitterを載せるな。調べに行きました。実在の人物でした。

あー-----楽しかった!!!!

 

13.コラム:はるかさんの分裂に関する最新研究

著:兎爺様

ぷちますに登場する「はるかさん」の分裂機構についての研究の歴史を紹介する総説。総説なら参考文献は書いて欲しかった……。はるかさんの体細胞「ハル細胞」の観察と、水という物理刺激を加えることで「ハル素」がエネルギー生産速度を増大させて液胞を膨張、総体積を増加させることで分裂を開始するという「ハル素仮説」について説明して頂いています。はるかさん研究の苦労が垣間見えて非常に面白かったです。人の研究の苦労話を聞くの良いよね。

個人的には、①水の刺激 ②ハル素取り込み ③エネルギー生産 ④ハル素によって液胞が膨張 とありますが液胞は可溶性物質の貯蔵庫でその体積を支配しているのは水分だと認識しているので④液胞の膨張によりハル素が液胞に大量に取り込まれる が正しいのかなと思っています。そうなると、ハル素を意図的に液胞内に隔離しているということですので細胞内にハル素が満ちている状態ははるかさんにとって危険な状態=液胞の膨張によって過剰な体積増加にブレーキをかけていると考えられるかもしれませんね。この辺の遺伝子発現を時間軸に沿って追って行けたらより仮説が強固になると思います。発現解析は楽しいですよね。また、この仮説が正しければはるかさんが融合・収縮する際に細胞外へのハル素の放出量が増加するかと思いますのでそのあたりの測定をしてみるのも面白いかもしれません。

あ、でもハル細胞の採取が難しいから遺伝子解析も難しいのか……。はるかさんをお湯に浸したり、密閉した空間に置くことでプロテオーム解析とかできないですかね?MALDI-TOF-MSとか・・・。

こんな風に勝手にごちゃごちゃ悩む時間が最高に楽しいです。ありがとうございました。

 

14.はるかさんの甘噛みに関する調査

著:クレーン様

ぷちます!」の単行本ではるかさんが甘噛みしているコマを研究されています。コマ数は雪歩が最も多く、表情の分析では伊織を甘噛みしている時が最も表情が綻んでいると分析されました。手法も結果の整理も納得ですし、非常に資料価値の高い論文だと思います。もし私が学会誌の査読委員だったら何とか掲載してもらえるように頑張る。

中でも、ぷちドルのはるかさんの行動から天海春香水瀬伊織への想いを考察される流れは非常に見事だと思いました。引用文献からの考察になってしまいますが、確かに春香と伊織の直接的な絡みって多くは無いかもしれないですけど、ムビマスでの印象的なやり取りなど、すごく素敵な関係性だと思います。アイドルとぷちドルの相違点を整理してもなかなか面白い結果が得られそう。

 

15.ニコマス探訪

著:わらびこ様

おすすめのニコマスを紹介頂いています。よくアイマスニコマスは切っても切れないとは聞きますがこうやって改めてみると凄い量ですね・・・・。末筆にて二次創作における春香さんのキャラ付けが多様であるにも関わらず全て「天海春香」と納得してしまう現象について、汎用性と万能という言葉で説明されています。育ちゃんの「可変性」とかとはまた違う言葉ですよね。変化しているわけではなくて全部春香さんのままで色んな春香さんが見れる。

紹介された動画のリンク貼っておきます。

閣下で三国統一を目指してみる1 OP【アイドルマスター】 - ニコニコ動画

アイドルマスターfake story 第一話(前編) - ニコニコ動画

アイドルマスター「となりの春香さん」 - ニコニコ動画

アイドルマスター アイドルたちの念能力を考えてみた - ニコニコ動画

【アイマス紙芝居】Heart Rocker - ニコニコ動画

【アイドルマスター】おとといキマスター 第一話【マンガ】 - ニコニコ動画

情熱大陸×天海春香 - ニコニコ動画

 

16.文字に残さなければならない『笑って!』の話

著:そにっぴー様

天海春香の楽曲『笑って!』に関して、今ではもう視聴できないラジオでの声優さんの発言内容の記録と解説。非常に資料価値が高い。私も同人誌を作る時は同人誌を作った時の気持ちを整理して後で見返せるようにする意図があるので、こういった作品を残される気持ちはとてもよく分かる。記録に残すの大事。それを他の人が手に取れる形で残すのも大事。情報は遺産。

さて、本文中ではMOR第43回おまけ放送、今夜は一日"アイマス"三昧の二つのラジオについて、筆者が文字起こしされた内容の記録と、その改札が綴られている。引用部と感想部が分けられていて非常に見やすい。まとめも分かりやすい。

こういう話を聞くとなんだかとても気分が良くなるんです。声優さんが作品を、アイドルを大切に思ってくださっているんだなぁというのが伝わってくるエピソードは何回聞いても良いものです。

ここでは中村繪里子さんの言葉が紹介されていますが、きっと天海春香さんも同じように考えたり悩んだりしたんだろうなぁとか妄想するの楽しいです。私がやるのは結局妄想なので資料価値は無い。

 

17.概説『HAPPY♪ STEPPING!! DREAMING☆』

著:スタントン様

天海春香の新ソロ曲「HAPPY♪ STEPPING!! DREAMING☆」について、既存の春香さんのソロ曲のBPMと曲調の分類およびコード進行から、これまでになかった「御洒落ゾーン」の楽曲として紹介している。私がこの曲から星野源みを感じていたのはこういうことだったんですね勉強になりました。図1-3を見ると「I Want」も中々エッジの利いたソロ曲という見方も再確認出来て面白いですね。

ところで、本文中で説明がありましたが「太陽のジェラシー」を当時の正統派アイドルである松田聖子楽曲のオマージュとしていると、今回の楽曲を「今の王道ポップ」として捉えられているのが凄く納得しました。なるほどなぁ。春香さんはいつも宇宙の真ん中にいるっていうことですねぇ(?)

 

分からない単語調べました。

シンコペーション:拍節の弱拍と強拍のパターンを変えて独特のリズムを与える手法

 

18.象徴の春香 ~過去の事例に基づく危険性~

著:ゆきぽ

アイドルの象徴化に関する警鐘を記して頂いています。内容はちょっと私には会わなかったので感想は割愛させて頂きますが、「前置きとしてユーゴスラビアについて少し記載しておく」と「次にチトーと敵対したドイツ第三帝国にスポットを当ててみたい」で笑いました。

 

19。ある春香Pの戯言 ~天海春香の永続性について考えてみた~

著:そうP様

天海春香というキャラクターとそれを演じる演者さんがどのように付き合えば「天海春香」を永続させられるだろうかという想いを記して頂いています。全体的に「そうだよなぁ」と思いながら読ませて頂きました。ARとかも頑張っているみたいなのでこれからのコンテンツの形に期待したいですね。

ところで「天海春香さんをよく知るためにミリオンライブを知る」というアプローチもあると思うんですけど如何ですか?

 

20.天海春香さんは10年後もアイドルか

著:蟹男P様

天海春香の10年後について、引退した場合、プロデューサーとして活躍している場合、アイドルを続けている場合でそれぞれ想像されています。記事中では結婚して引退している説を推していらっしゃいます。

このあたりは個人の主観で意見が分かれるため何が正解は無いのですが、文章中に出てきた「春香がプロデューサーになった場合、元アイドルとして専業プロデューサーと異なるプロデュースが出来る」はなかなか面白い着眼点だと思いました。さらにここから「同じ元アイドルでも〇〇ではなく天海春香なので、〇〇といったプロデュースができる」という風にどんどん掘り下げていくことによって、10年後の春香さんの姿がより鮮明に妄想出来るようになるかもしれません。

 

21.リボンの装着位置の観測による10年後の天海春香予想

著:なかやまP様

アイドルマスターシリーズに登場する天海春香のリボンの位置を座標で整理され、そこからリボンが頭頂部に重なる「パンリボン」が1991年に起こり、今後もリボンの位置は下がり続け2043年に最下端に達しリボンが脱落するという大胆な予想を提唱頂きました。精細な調査をされていて学術的価値の高い論文だと思います。

「角度」で処理せずに「緯度経度」で処理されているのでリボンの位置について円周上ではなく二次元の座標として整理できていて、結果的に前の方に寄って来る様子が観察できたのは良いなぁと思いました。

まぁ有り得ないとは思いますが、春香さんの頭頂部が流動的に移動することによってリボンの場所が変動しているとしたら、春香さんは顎にちょうどプレートテクトニクスで言う「収束型境界」が形成されることになって、春香さんの顎がドンドン綺麗に二つに割れていくということに……まぁそんなことは無いですね。

パンゲア」を文字って「パンリボン」とされていますが、調べたらパンゲアの語源はギリシャ語の「PanGair」でPanが「全ての」、Gairが「大地」とのことなので語法として正しくて笑いました。ちなみにギリシャ語でリボンは「ταινία」らしいです。

 

22.天海春香、あなたは何ランク?

著:かど様

アケマスでの各ランクにおける天海春香のコミュを紹介し、春香にとっての最良ランクはCランクなのではないかと結ばれています。私はアケマス未経験の者なのですが、各ランクでこんなコミュがあったんですね。アイマスってなかなかリアルで怖いゲームですね。本文中ではB~Sランクは春香にとって影響力があり過ぎるのではないかという説明がされていまして、さらにこれは「プロデューサー」という存在を無視したものであり「あなた」がいれば更に上のランクを目指せるとされています。とてもきれいなまとめで感動しました。

個人的には、本文中にもありましたが、やはり「春香がどこまでを望んでいるのか」なのかなぁと思っておりますが、私は天海春香のアイドル願望がどのような程度を想定されているのかがまだ理解できていません。まだまだ分からないことだらけだなぁ。そしてこの考え方がミリオンの子たちにも適用できますね。ただ友達が欲しかった子もいれば、職を辞してまでアイドルを目指している子もいます。なかなかシビアな世界の妄想になってしまいますが、これはこれで一人一人向き合っていかないといけない課題だなと思いました。

 

23.「ある日の風景7」と「OFAランクアップB」を起点に読み解く天海春香の価値観

著:ArisakaP様

バッドコミュの春香の反応から春香の「諦観的な割り切りを良しとしない」という価値観を読み取り、16歳の彼女と17歳の彼女の反応の違いを比較している。私はアケマス未経験者なのですが、バッドコミュに着目した人って少ないイメージがあるので資料的価値が高い記事だと思いました。

なんか、他の方の作品を読んでいても思いましたけど、春香さんってやっぱりこの辺りの考え方が我々寄りというか、一般人みたいな考え方をずっと持っていてくれるのでそういう意味でも親しみやすいのかもしれないなぁと思いました。どちらかを選ぶのって大変ですもんね。

 

終わり!!!!!!!!!!!!!!!!!!

疲れました!!!!!!!!!!!

今日は7時間くらいぶっ続けで読んでるし、なんなら水曜日からずっと夜は天海春香学会誌読んでました。まだSS読んでないのでこれから読みます。読み切れねぇ!!!!!!!

 

とにかく、すごい熱量と物量でした。すごい。

すごい同人誌を提供頂き有難う御座いました。楽しかったです。

 

疲れたー----------------------!!!