アイドルが「アイドルマスター」から引退する夢を見た

初めに断っておきますが、これは全て私の妄想であり、現実のアイドルマスターとは異なります。

さらに夢を正確に記録してものでもなく、夢から覚めた後に考えて脚色した部分も多くあります。予めご了承ください。

 

結論から言いますと、私は箱崎星梨花アイドルマスターから引退する夢を見ました。

765プロダクションから引退するわけではなく「アイドルマスター」から引退する夢です。

もしかしたらどちらも同じ意味かもしれませんが、夢から覚めた私は「箱崎星梨花アイドルマスターから引退するんだ」強く感じていました。

 

その夢は、ライブの終盤から始まりました。

7thライブ中止を受け、東京でGoToトラベルキャンペーンも始まり、またライブを見られる日が来るかもしれないという期待もあったのかもしれません。

とにかく、私たちはいつものようにアイドルマスターのライブを楽しんでいました。

誰が参加していたのかは覚えていません。ただ、音無小鳥さん役の滝田樹里さんと天海春香役の中村檜里子さんが居たのは覚えています。

 

ライブの終わりにMCの時間になりました。滝田さんが何かを喋っていました。

滝田さんが喋り終わると中村さんにマイクが渡され、「皆さんに大切な話があります」と話し始めました。

その時点で私たちは既に何かを察していました。いつものように「オォ~?」と期待するような声は上がりませんでした。

舞台袖から坂上さんが現れました。「ヘンタイ」コールがあがる前に、坂上さんは掌をこちらに向け、それを制しました。

 

「私たちの仲間、箱崎星梨花さんが765プロを引退することになりました」

 

中村さんの口からそう告げられました。

そこから先は何が起こったのか覚えていません。

麻倉さんが壇上に上がっていたような気もしますが、覚えていませんし、あまり考えたいとも思いません。

ただ、暴動のようなひどいことにはなっていなかったと思います。

私たちは悲しい気分になりながらも彼女たちの言葉を受け入れていました。

 

後日、箱崎星梨花のソロアルバムが発売されました。

これまで箱崎星梨花が参加した全ての楽曲のソロバージョンが収録されたアルバムです。

そのアルバムを握りしめながら「あぁ、箱崎星梨花は本当に引退したんだなぁ」と考えたところで夢から覚めました。

涙は流れていませんでしたがとても悲しい気分でした。

夢から覚めて、箱崎星梨花が引退するというのは夢の話だったんだと改めて頭のなかで確認しました。

 

その後「でもいつかそんな日が来るのかもしれないな」とも思いました。

 

アイドルマスターは十五周年を迎えたにも関わらず、COVID-19の影響もありながら今でもさまざまな新しい挑戦をしてくれています。

ミリオンライブも既に開始から七年半、シアターデイズが開始されてから三年と少しが経過しています。7thの野外ライブが中止になってしまったのはやはり悲しいですが、アニメ化も控えているとのお話ですし、まだまだこれからもっと楽しんでくれる人が増えてくれると思います。

 

ゲーム内のアイドルは年を取りませんが、私たちは年を取りますし、声優さんもやはり年を取ります。

それが10年後か20年後か、もしかすると50年、60年後かもしれませんが、いつかはアイドル役を続けられなくなる日が来るかもしれません。

アイドルマスターは声優交代をしたことがあるコンテンツです。もしかしたらまた声優さんが交代することもあるかもしれません。また、ミリオンライブでは種田さんがお休みしていたこともあります。

そのような選択肢のうちの一つとして「声優と共にアイドルも引退する」というものもあるかもしれないな、と思いました。

 

繰り返しになりますが現在ミリオンライブに登場しているアイドルは年をとりません。アイドルマスター2のように一年経過したりするかもしれませんが、急に10歳年を取ったりはしないでしょう。

それでは、13歳のままの箱崎星梨花アイドルマスターを引退するとして、彼女は最後に何を語るのでしょうか。

感謝の言葉を述べるでしょうか。

その時の彼女は笑っているでしょうか。

笑っていたとして、本当に心の底から笑っているでしょうか。

13歳の新人アイドルである彼女はまだトップアイドルになっていません。

父親とはまだまだ話し合うべきことが沢山あります。

色んな仕事を経験してはいますが、まだまだ色んな世界を知りたいと思っているでしょう。

そんな彼女が「アイドルが出来て楽しかったです。ありがとうございました」と笑って引退するでしょうか。

もしかするとそんな日が訪れるかもしれませんが、それは「13歳の箱崎星梨花」ではない、数年後の箱崎星梨花なんじゃないかなと思います。

そしておそらく、アイドルマスターの世界で「数年」が経過することは無いんじゃないかなと思います。

 

いつか来るかもしれない未来を勝手に妄想して、勝手に悲しい気持ちになりました。

今回見た夢は箱崎星梨花でしたが、他のアイドルでも同じ気持ちになることでしょう。

ですが恐らく、ここで私がアイドルの引退について悲しい気持ちになるのは「彼女は最高のアイドルで、アイドル人生を最高に楽しんで、彼女がやれることは全てやったし、自分が彼女に出来ることは全てやった」と胸を張って言えないからだと思います。

多分、そんな風に言い切れる日は絶対に来ないでしょう。

ですが、少しでも彼女たちの引退の日に胸を張れるように。

少しでも、彼女たちが胸を張って引退できるように。

彼女たちが誇れるような自分になろうと、そう思いました。

 

以上です。

Q:急にどうしたの?

A:自分でも分かりません。